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人間の終わり―バイオテクノロジーはなぜ危険か


一人の男が、生まれたばかりの子を抱いて、ある聖者のもとを訪れた。
「この子をどうしたらいいでしょうか。貧弱で不具で、
死ぬに値する命すらないのです」

聖者は恐ろしい大声を上げた。

「殺しなさい。そして三日三晩、ずっと腕に抱いてなさい。
自分でもこのことを忘れないように。
そうすれば二度と、子を作るべきでない時に
子を作ろうとしないであろう」男は肩を落として帰っていった。

残酷な忠告をした、といって多くの人たちが聖者に詰め寄った。
子供を殺せといったからだ。
「しかし、生かしておくほうが、よっぽど残酷なことではないか?」
聖者は言った。
 (ニーチェ全集「悦ばしき知識」


人がなぜ老い、なぜ死んでいくかという問題には、今日も一致する見解はない。この中で、進化生物学の考えに基づくある考え方がある。生物体が死ぬのは、生殖年齢を過ぎたら、その固体は自然淘汰の理屈から言って生存しにくくなるからだというのである。多くの遺伝子は生殖能力を高めるが老後は機能しなくなる。

進化生物学者にとっての謎は、なぜ死ぬのかではない。たとえば、人間の女性が、なぜ閉経後も長く行きつづけるかが問題になる。

バイオテクノロジーを用い長寿化すれば社会の内部構造にも劇的な影響が及ぶだろう。人間はもともとステイタスを意識する動物である。早いうちから、呆れるほどの支配階層に自分を位置付けようとする。

生命がさらに延びると、年功序列による既存の階層に大混乱を引き起こすだろう。根本的な問題は、社会階層のトップが一般にはステイタスや権力を失いたくないと思い、しばしば、相当の影響力をもって地位を守ろうとすることだ。

高齢の人々が社会的地位を降りなければ、社会を分裂させる闘いとして、階級闘争と民族間衝突に、世代間闘争が加わることになるはずだ。

バイオテクノロジーによってもたらされる究極の問題とは、こういうことだ。実際に肉体労働させられる人と、させる人を産み分け出来るようになったら、政治的権利はどうなるのだろうか・・

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