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7・19公開された宮崎駿の新作「崖の上のポニョ」。
オープニング興行では300億稼いだ千と千尋の記録と同等だそうで、
好発進しているようです。ただ、観客の反応が微妙とか賛否両論とかそういう
ニュースが流れたりして、ちょっと気になっています。
そんな中、アニメ・オタク界の重鎮編集者・竹熊健太郎氏の7・20の感想が
わたしの心をそそるものだったので以下に抜粋紹介いたします。
【宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢】
昨日の土曜日、宮崎アニメの新作『崖の上のポニョ』を見てきました。一応、ネタバレにならない範囲で感想を書きますと、見たことがない種類のアニメーション映画でした。アニメーションとしても映画としても、似た作品を俺は思い当たらないし、過去のどの宮崎アニメとも似ていません。
もちろんキャラクターとか、ディティールの演出やセリフはいかにも「宮崎駿」なんですよ。確かに宮崎アニメに違いないが、見ている最中の「違和感」は、これまで感じたことがないほどのものです。
『魔女の宅急便』を試写で見たときに、それまでの宮崎アニメと雰囲気が違うので少しとまどったことがありますが、二度目に見たときには大好きになりました。『ポニョ』も複数回見れば、印象が変わるのでしょうか。たぶん、そうなのでしょうが、今度ばかりは「理解した」と思えるまでに時間がかかるかもしれません。
これが芸術アニメであれば、技術や世界観的にもしかして似たような作品があるかもしれませんが、まがりなりにも老若男女対象の、全国でロードショウ公開されるアニメ映画で、ここまでアヴァンギャルドな作品を俺は見たことがないです。
プロデューサーの鈴木敏夫さんは、試写を見た直後、宮崎監督に向かって「これは傑作だと思う」と語りかけたとテレビで言っていました。俺も、『ポニョ』は宮崎駿以外には作れない作品だと思いますし、傑作と言われても否定はしません。とにかく見たことがない種類の映画だし、技術的にも世界観的にも完成度が高いことに疑いはない。息子の『ゲド戦記』とは違い、非凡であることだけは間違いありません。
俺も観客も、よくわからないが「すごいもの」を見ている、という印象だけが強くあり、それゆえに途中で席を立って帰ったりはしなかったのでしょう。しかし見たものをどう表現していいのか分からないのでしょう。
俺も「強いて言うなら傑作」だと認めるにやぶさかではないです。にしても、見ている間中の身体を駆けめぐった違和感はもの凄いものでした。上映中、観客全員が笑うでもなく帰るでもなく、水を打ったように静まりかえっていたのも宮崎アニメでは初めての経験でしたし、場内が明るくなって、黙ってゾロゾロ帰る観客たち全員の頭の上に「?」が浮かんで、困惑しているように見えたことも初めてでした。
俺自身、俺がさっき見た映画はなんだったのか、言葉にできずに苦しんでいるわけです。
物語の進行も、わかったようなわからないような、不思議な展開をします。たとえばトトロにしても千と千尋にしても、人間の世界から不思議の世界に行く描写があって、そういう物語構造になってますよね。ところが『ポニョ』の場合、「この世」と「あの世」の境界が最初から最後まで判然としないんです。
見終わったときの印象は、つげ義春の『ねじ式』とか『コマツ岬の生活』など、シュルレアリスム漫画の読後感に近い感覚でした。つげのシュルレアリスム作品は60年代末から70年代にかけて描かれましたけど、マンガ史ではこれを「夢の作品群」と呼びます。
子供が見たら悪夢にうなされるのではないかと思いました。俺は思うのですが、日本で一番商業的に成功した映画監督である宮崎駿さんは、その圧倒的な地位を利用して呆れるほどプライヴェートなこの映画を作り、それで後はもう死んでもいいと思っているんじゃないでしょうかね。根拠はありませんが、そんな気がします。
たけくまメモ・宮崎駿のアヴァンギャルドな悪夢より ※上記抜粋かなり省略してますm(__)m
というわけで。
CMのあの歌とか映像とか見ると、子供向けのおこちゃま映画かと思い、
あんまり見る気はしてませんでしたが、上記を読むとなかなかの、
超ぶっとび・シュール・難解系の傑作?という感じじゃないですか。
俄然見たくなってきた。
こういう感じの映画はきらいじゃないので、必ず見に行こうと思います。
わたしなりの感想は見終わったら、このブログに書きますのでお待ちくださいな♪
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僕のようになんとなく未読だった人は、このセットで一括買いがお勧め。
腐海って中国で生まれるんだぜ、たぶん。
映画にも原作にも、それぞれの良さがある
闇の中の光に生きること「ポニョ」素朴さに賛否…試写反応に宮崎監督落ち込み 7月22日 夕刊フジ
アニメ界の巨匠、宮崎駿監督が4年ぶりに放つ「崖の上のポニョ」が19日、公開された。「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」でファンを圧倒した巨大な世界観から「となりのトトロ」に原点回帰したような素朴さにファンの評価は分かれそうだ。
三連休と夏休みのスタートが重なった土曜日、全国の「ポニョ」上映館では早朝から子供連れのジブリファンが訪れた。
映画は、アンデルセン童話の「人魚姫」をベースに魚の子・ポニョと、海を見下ろす崖の一軒家に住む5歳の男の子・宗介の2人が主人公のピュアなラブストーリー。宗介の母リサを山口智子(43)、ポニョを海に連れ戻そうとする父フジモトを所ジョージ(53)が担当するなど声優陣は実に豪華。宗介の父、耕一は長嶋一茂(42)が担当しているが、スタジオジブリ出身者の一茂のマネジャーの売り込みで起用が決まったという意外な経緯もあった。
CGアニメ全盛の今、あえてすべて手描きで挑んだ優しいタッチが目を引く。
1972年に公開された中編アニメ「パンダコパンダ」や「となりのトトロ」(88年)など、昔からの宮崎アニメファンには懐かしいほのぼの感があふれる。その分、最近のファンは少々、戸惑うだろうか。
「風の谷のナウシカ」(84年)で「アニメ映画は子供向け」というそれまでの常識を覆し、「もののけ姫」(97年)で確立した世界観。だが宮崎監督の盟友・鈴木敏夫プロデューサーは今月、都内での完成報告会で「大人に寄りすぎた大きな反省があった。宮さんには僕から『次は子供向けをやろう』と言った」と新たな決意を語っている。
「子供たちにきちんとした映画を見せる順番。僕は傑作だと思う」とも。病んだ世相へ童心に帰る大切さを伝えたかったようだ。
試写を見た映画評論家やベテランライターの評価は割れた。辛口意見から拾ってみる。
「自然破壊や道徳、反戦を真正面から扱った直近の3作と比べると、愛と約束を守るというテーマは重要だが地味すぎる」「海が舞台の割にはスケール感がなく、高揚感も今ひとつ」「刺激に慣れた子供たちは同じ日に公開の『ポケモン』に足が向くのでは」
実は当の宮崎監督も、「試写で作品を見た子供たちの反応が全く無く、『子供たちのために作ろうとしたのに空振りだったのか』と落ち込んだ」ともらしている。
ジブリ映画に詳しい映画ライターの安保有希子さんは支持派だ。
「内容について議論したいならば別の作品を見に行ったほうがいい。“ポニョ”は、頭で考えるよりも全身で楽しむ感覚に近い映画。ポニョのちょっとした動きが面白く、宮崎監督の人間を観察する力量を見せつけられた」
さて、どこまで興行成績を伸ばすことができるか。
配給関係者は「興収200億円以上が目標。それを基準にスクリーン数やスケジュールを組んでいる」とダブルミリオンを狙う。
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