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映画はボクのおもちゃ箱

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昭和三十年代、我が家にテレビが導入された。
テレビで映画を見られることの一番の楽しみは、
映画館と違って両親と会話をしながら見られることだった。

父親には、友達を紹介してもらうみたいに、バートランカスター、
ハンフリーボガード、ダニーケイなど、子供には近寄り難い人たちを
上手くボクに紹介してくれた。

母親は、やはり女性なので情緒的な会話になる。
恋愛ものを見ていたら、
こういうのが切ないっていう気持ちなのよ
「ふうん、そうか、淋しいでも、悲しいでも何か足りない・・・
それが、“切ない”なのか」と納得した。

そんなある日、
母親とテレビで『ローマの休日』(1953)を見ていたときのこと。
おとぎ話で始まって現実で終わると、故・鶴田浩二さんが
おっしゃっていた素晴らしい作品だ。


ラストシーン。
誰もいなくなった大広間、グレゴリーぺックが振り返り、
コツコツと靴音を広間に響かせながら歩いていく。

それを僕も母親も黙って画面を見ている。

グレゴリーぺックはまだ歩いていく。
息が苦しくなるほど、このラストシーンは長かった。
ようやくのことエンドマークが出た。

僕はホッとした。実際に息を止めていたかもしれない。
「お母さん、このラストは長すぎて淋しすぎるよ。切ないね」と言うと、
母はまるで大人に言うようにこう僕に言った。
映画にはエンドマークが出るけど、人生にはエンドマークは出ないのよ」と。

僕はこの言葉に子供心に凄く深いものを感じて、黙ってしまった。
「そうか。映画はここで終わる。でもアン王女もジョーもその後、
それぞれの人生を歩まなくてはならない。アン王女は王女として、
ジョーは新聞記者として、彼らの人生は終わっていないんだ・・・」

その後、今まで生きてきて、
映画だとエンドマークだな、というシーンはたくさんあった。
でも人生ではそこで音楽も鳴らないし、エンドマークも出ない。

それから少したって、市川から引越しをすることになり
その引越しのトラックの上で「ローマの休日」のラストシーンを思いだし
エンドマークの出ない切なさを噛み締めながら
新しい生活の始まる浅草のベルが鳴り、幕が開くのを心待ちにしていた・・・

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小堺一機の「映画はボクのおもちゃ箱」より


映画史上最高の余韻エンディング♪



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