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決然たる政治学への道


■鉄砲伝来とは世界の歴史の中でいったら日本発見のことである

日本が国際社会で置かれていた位置が如実に観察される歴史上の場面がある。
それはキリシタン伝来である。

1543年に種子島にポルトガル船が漂着して鉄砲を隻たということは
日本人なら習って知っている。

しかし、この鉄砲伝来とは、実は、ヨーロッパから見るならば、
ヨーロッパによる「日本発見」ということであったのだ。
このポルトガル船によって、このとき、日本は「発見された」のであった。

この「日本発見」というコトバを甘く考えてはいけない。
日本が「発見された」ということは、
日本がその時、誰か(どこかの国)の所有物になったということだ。

日本を初めて見つけたヨーロッパ人が、
それをヨーロッパの国王に献上したら、その国のものになる。
ということに国際法理論上なっていたのだ。

しかしアジア諸国の場合は、すでに存在そのものは知られていたから、
誰かが、実際にその地に上陸して、探査して実効支配してからでないと、
その地の領有を主張できなかった。

だから、その六年後の1549年に、
フランシスコ・ザビエルが九州、鹿児島に上陸して来たのだ。
彼はスペイン人で、イエズス会という鉄の規律を持つ修道士会の、
創設メンバーの重要人物である。

彼は、最強のプロパガンディスト(伝道者)の一人であった。
と同時に日本を「神の国にする」、すなわち、「ローマン・カソリックの教皇(法皇)に
献上する」という重要な役目をもっていたのである。

日本という国は、ローマ教会に献上された国だったのである。
その献上の文書がローマのヴァチカン(教皇庁)に今も残っているという。

イエズス会は、日本という国を、キリスト教国に変えて、民衆を改宗していく作業に
敢然と取り掛かったのである。

「イエズス会」というのはローマ・カトリック教会内部では、少し独立した立場にある。
イエズス会 Jesuit には、当時のヨーロッパの秀れた頭脳を持った知識人層が
俗世の欲望を捨てて、修道士として結集した。

彼らはヨーロッパ以外の野蛮世界の布教活動のために、
命を賭けた人々であり、まさしく鉄の規律を持った、「反宗教改革」の集団であった。


織田信長は、イエズス会の宣教師たちの布教活動を大いに認めた。

彼は、当時すでに腐敗しきっていた仏教各派の僧侶集団(戒律に違反して、
陰にかくれて妻帯、子持ちが比叡山の僧侶にもたくさんいた)や、
当時日本国内で最も激しい民衆叛乱を引き起こしていた浄土宗(本願寺)の
坊主たちとの思想闘争上も、イエズス会の宣教師の意見を聞いた。

信長は、宣教師たちに拝謁を許して、世界の実情をたくさん知った。
地球儀ももらっている。当時の日本人のうち、
信長だけは、世界の大きさということが分かっただろう。
信長は、宣教師が献上したズボンをはき、トラの皮をまとい、
マントをひるがえしていたという。

この織田信長が共謀によって打倒され、豊臣秀吉の時代になると、
やがてキリシタン弾圧が少しずつ始まるようになった。

キリシタンは1640年までに、日本国内から最終的に駆逐され、殺されるか、
追放されていった。ここに至る過程に、興味深い話がある。

徳川家康が、1600年に関ヶ原の合戦で、国内の支配権をほぼ握った。

ちょうどその同じ年、1600年に、豊後(今の大分県)に漂着した一隻の船があった。
これに乗っていたウィリアム・アダムズ(イギリス人)とヤン・ヨーステン(オランダ人)の
二人が、やがて徳川家康に仕えるようになった。

彼らは、直参か旗本の武士待遇を与えられた。
ウィリアム・アダムズは神奈川県の三浦半島に住んで、二百五十石の領地をもらって
徳川家康の外交顧問(通訳、解説者)のような任務を勤めた。

このウィリアム・アダムズが、徳川家康に真実をちくったのである。
その内容は、「今の状態で、日本がイエズス会の宣教師たちの布教活動を
許しているならば、やがて日本は、完全にローマ・カソリックとスペイン帝国の属国に
されてしまうであろう」というものであった。

すでに、この頃にはイエズス会だけでなくフランチェスコ会やドミニコ会の
宣教師たちも、京都や堺や長崎で、教会を建てて布教を行いキリスト教の信者が
激増していた。

信者は、豪商たちや大名たちにまで及んだ。
彼らキリシタン大名が結集してその資金力と、ヨーロッパの先端技術を導入した
武力を動かせば、徳川将軍家だって打倒されるであろうと、
アダムズは家康に進言したのだ。

彼らの背後には、マニラに駐屯していたスペイン艦隊がいた。
あれが、内乱に乗じて、日本まで侵略してきたら、大変なことになる。

事実。豪商や戦国大名の多くがキリシタンになっており、
徳川家康の息子の一人や、なんと有力大名の伊達政宗までキリシタンであったと言われる。

これらの「鎖国」に至る、歴史の事実は、
中公文庫『日本の歴史』(一四巻「鎖国」岩生成一著)を読むとよく分かる。

家康は、このアダムズの意見を聞き入れて徐々に鎖国を断行するに至った。

副島隆彦 『決然たる政治学への道』から


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