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1882年に着工し未だ完成に至っていないスペインの巨大な建築物
サグラダファミリア教会。 天才建築家ガウディにより設計されたその
建物は、今も工事中で完成時期は未定である。
現在、外尾悦郎氏は、その主任彫刻家として携わっているのだが、
ガウディによる図面は、すでに大半が焼失してしまっているため、
残された資料を幾度も読み、ガウディに心を向け、彼が作ろうと意図した
未来を見据えながら想像力をもって彫り続けているのだという。
外尾氏は、石で作られてきた建物が、鉄筋コンクリートで作られる
決定がなされたとき猛反対したのだという。
<<コンクリートは優れた建築材料であると思うが、自然な物ではなく人工物
である。言ってみれば無理矢理型にはめて生み出す物であり、力ずくで作
るものである。
石と違いそこには『生きている』という感触がなく、最初から死んでいる。
そしてそれは、死んだままどんどん環境に即して劣化していく。
それに対し石は自然の物であり、形を生み出すときも石の声に耳を傾け、
自然と対峙することで自然を形とすることが出来るようになり、それは生
きている。
力で彫ろうとしても生きたものは出来るものではなく、ましてやコンクリ
ートを型に流し込んで作るものに命などあろうはずもない。>>
結果的にその決定は覆され、彫刻は石で彫られることに決まった。
そして外尾氏はこうも言う。
<<良く聞かれるのですが『いつ出来るのですか?』と。
しかし私は完成はない、と答えています。
確かに一応の竣工というものがいつか来るでしょう。
この建物は巨大な生き物であり、それは永遠に生き続け、育ち続けるもの
だと思っています。つまり、大切なのは生かし続けることであり、生き続
けている限り、完成と言うことはないのです。
私はおそらく一応の完成を見届けることは出来ないと思いますが、私の造
ったこの教会の一部が未来永劫生き続けている事がわかっているので、
いつ死ぬことがあったとしても思い残すことはないと考えています。
そしてそのために、毎日を100%の自分でいようと思っています。
もしその日が80%で良いと思ってしまったとしたら、翌日にはまた80%で
よいと思うようになってしまい、それは既に80%ではなく80%の80%で、
64%なのです。そうしてどんどん自分が小さくなってしまうとしたら、
それは自分にとってどうなのかと。
だから私は常に100%の自分でいようと決めているのです。
今日は今日のこの瞬間しかないのだから。>>
ということで、
ケンチク者様のサイトから引用させていただきました。
外尾悦郎さんの言葉、深く感動いたしました。
ガウディーの遺言―サクラダファミリアの謎に迫る
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